食べかけのシーラカンス

正座して書いてますので正座してお読みください

会社員

女子高生がいるマクドナルドというのは高知県にあるのだろうか。

 

そこではフリとオチがしっかり効いた話や、テンポのいい漫才の様な会話、意外な所からの核心をついた意見でハッとする体験ができるそうだ…

しかし昨今ではこれらのエピソードはインターネット大好きメンによって全て作り話扱いされる様になった。『そんな都合のいい出来事が起こるか!』『その会話、漫画みたいな言い回しだなw』などと。信じるか信じないかというのは、結局、受け手に委ねられているのだが、この手の話を嫌っている連中が芸人のエピソードトークを聞いて同じように作り話だと批判するのか、それとも笑っているのかは気になるところである。つまり他人の話というのはどれも同じような要素を含んでいるといえる。

夢の話などその最たるものだろうが、まあ聞いてくれ

 

俺はよく遅刻する夢を見る。その舞台は様々で、アルバイトや待ち合わせ、ある時は学生時代に戻って朝礼に遅刻することもある。例によって今朝も遅刻の夢を見た。俺は前日の深酒が祟って気づけばすでに始業時間であった。とりあえず身支度を整え家を出る。オフィスに到着するまで、ドキドキしながら言い訳を考え、そして反省していた。出社するとオフィスの偉い人が(見覚えのある顔)俺に説教して、俺はすごい落ち込んだ。という夢なのだが、起きてしばらくは動機が止まらなかった。

 

しかし、夢である。俺は一安心した。

 

いつものように家を出て、自転車をこいでいるときに今朝の夢を思い出していた。

俺は高校を中退した後、店を出すまでアルバイト(しかも飲食店)でずっとやってきたから、会社で働いたことなんかないし、スーツも着たことがない。電車に乗って出勤したこともないし、上司とかの役職も店長と副店長しか見たことがない。そんな乏しい知識の中で頑張って頑張って、夜中の脳が、俺に『会社に遅刻する』経験をさせてくれたのかと思うと、たまらなく自分の脳が愛おしくなった。

 

良い夢見させてくれたよな